横浜NDを出た音響測定艦、沖縄に現れる



ホワイトビーチの陸軍岸壁に接岸した音響測定艦インペッカブル(19.2.10 伊舎堂 達也 撮影)

音響測定艦インペッカブル(T-AGOS 23)が2月10日午前、沖縄・ホワイトビーチに寄港した。

インペッカブルは昨年12月22日から今年の1月18日まで横浜ノースドックに滞在していた。
横浜を出てからインペッカブルは沖縄方面に進んだが、このときは沖縄の東を通りフィリピン近海まで行った。AISデータからは、フィリピンの北からグアム近海にかけての海域でパトロール をしていた可能性がうかがえる。

インペッカブルは昨年11月には北海道の東の海域をパトロールしていて、今回の動きと合わせると日本列島の東から南にかけてのフィリピン海での潜水艦の動きを追っている可能性が強い。

これまで音響測定艦は佐世保をベースに東シナ海、南シナ海で中国潜水艦の動向に聞き耳を立てていた、とみられる。
ところが、昨年夏以来、音響測定艦の横浜ノースドックへの寄港が高い頻度ではないがくりかえされている。今も音響測定艦ヴィクトリアスが横浜ノースドックに停泊し続けている。

東シナ海、南シナ海からフィリピン海に潜水艦の行動範囲が広がり、それを見張る音響測定艦もまた、行動範囲をフィリピン海を含む西太平洋に広げているのではないだろうか。
それが昨年来の、音響測定艦のノースドック寄港増の理由なのではないか。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)

[参考記事]
音響測定艦ビクトリアス、横浜ノースドックに約10年ぶりの入港(2019-1-29)(星野 潔)


横浜ノースドックに寄港していたインペッカブル。この5日後に出航した(19.1.13 頼 撮影)


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