シリーズ・沖縄の基地を視る(125)

大型偵察機3機態勢が続く嘉手納基地



一月以上前から嘉手納に展開しているRC135W(上)とRC135U(09.8.21 撮影)

嘉手納基地にRC135系大型偵察機が3機、本国から展開したままだ。
韓国の人工衛星打ち上げや、北朝鮮のミサイル実験をカバーするRC135Sミサイル監視機は、8月29日以降9月8日までほとんど 連日、嘉手納からミッション飛行を行った。ここ1週間ほどは飛行していないが、嘉手納基地の駐機場にいることは確認されている。

RC135UコンバットセントとRC135Wリベットジョイントは2機が同じ日に飛ぶことが多い。8月26日以降、土日以外大体週3回 から4回のペースで両機とも飛行している。

8月28日付でガーディアン紙が報じた「中国が米国に、排他的経済水域での軍事偵察をやめるように要求」という記事の中で、中国は 空からの偵察も中止要求に含めている。
米国は「このようなミッションは国際的に認められている」と答えているが、この空からの電子偵察を行うのがRC135W,RC135 Uだ。
嘉手納から北に飛べば黄海に至り、チンタオの中国海軍基地の情報収集を行う態勢になる。嘉手納から南に飛べば南シナ海・海南島にいた り、中国南方艦隊に対する情報収集の現場となる。
嘉手納からの電子偵察機の任務飛行が今も頻繁に行われているのは、米軍の中国海軍に対する偵察活動の密度が極大化していることの表れ ではないか。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
横浜NDに音響測定艦3隻戻る (2009-9-7)


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