シリーズ・沖縄の基地を視る(144)

天願桟橋にまた弾薬補給艦2隻



陸側から見て左が弾薬補給艦キスカ、右が同シャスタ(10.5.26 読者撮影)

5月25日から27日にかけて、沖縄県うるま市の天願桟橋をはさんで弾薬補給艦2隻が停泊していた。シャスタ(T-AE 33)からキスカ (T-AE 35)に弾薬類が移送されていた。

2隻ともキラウェア級弾薬補給艦で、最近佐世保に次々と寄港する新型の貨物弾薬補給艦に取って代わられて退役が迫っている船だ。 2隻の中、就役が早かったシャスタが退役も早く、同型艦のキスカに弾薬を移してシャスタは空荷になって本国に戻ると思われる。
2隻とも28日夕刻には天願桟橋から姿を消していた。同日午後3時から4時の間に、辺野古沖を2隻のキラウェア級弾薬補給艦が 通過していくのが、辺野古座り込みテント村から確認されている。

弾薬の積み下ろしを行う埠頭は在日米軍の港湾施設にいくつもあるが、海中に突き出した桟橋で両側に大型艦が停泊できるのはこの天願 だけだ。
今後も弾薬補給艦の退役前など、船から船へ弾薬を移し換える必要が生じたときに、天願桟橋の両側への大型補給艦の同時停泊が繰り返 されるだろう。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
フリントからキスカへ、天願桟橋で弾薬移送(2009-12-15)


5月28日午後3時過ぎから30分間隔で辺野古沖を通過する2隻の弾薬補給艦(ヘリ基地反対協議会 撮影)


2010-5-29|HOME|