シリーズ・沖縄の基地を視る(7)

ホワイトビーチ・艦隊病院倉庫


ホワイトビーチにある艦隊病院倉庫の外には、コンテナが山積みされていた。(05.1.17 撮影)


艦隊病院倉庫の周りには、大型の軍用車両が並べられていた(05.1.17 撮影)

ホワイトビーチの埠頭に面して大きな倉庫がある。移動野戦病院の設備一式がコンテナに分包されて収められている。コンテナごと戦闘地域のすぐ近くに運んで、大規模の病院を立ち上げるものだ。

2年に一度くらい、このコンテナが外に出されている。前回見たのは03年8月のことだったが、そのときはコンテナが倉庫の外に並べられて何ヵ月か経っていたとのことだった。

05年1月に、近隣自治体の関係する団体がホワイトビーチを見学した。そのときに、このコンテナは倉庫から出したもので、古い医薬品を新品と交換するためだ、との説明を受けたという。沖縄の米軍が大挙してスマトラ沖地震とインド洋大津波の被災国への支援活動に動員されている時期で、新しい医薬品も被災地に送られる可能性もあるとのことだった。

軍事行動と被災地救援行動にはその目的は別として、手段や物資に共通点が多い。だが今回、病院ごと動かなかったのは、つまり被災地に野戦病院が運ばれなかったのは、「立地条件」のためだろう。病院が開設出来るような条件の場所は、すでに被災者が生活の場として使っていて、軍事行動のように強制的に使用することが出来なかった、という事情があろう。その代わりに、医薬品が大量に送られたのだろう。

ホワイトビーチの大倉庫の中には、本来の用途としては戦場に近い場所での野戦病院開設を目的とする、資材やそのための車両などが収納されている。

(RIMPEACE編集部)


通常は、倉庫の周りにはほとんど何も置かれていない。(03.11.17 撮影)


2003年8月にもコンテナが外に並べられていたが、車両は倉庫の中に入ったままだった(03.8.23 撮影)

[参考ページ]
佐世保から見たMEDEX演習(2000.9.23 upload)


2005-2-11|HOME