シリーズ・沖縄の基地を視る(94)

普天間のCH53D、搬出準備か



全10機のCH53Dヘリがローターを外された状態で普天間基地に並んでいる (08.6.11 撮影)

6月11日、普天間基地の南側、CH53重輸送ヘリのハンガー前の駐機場に、10機のD型が並んでいた。全部メインローターもテール ローターも外されていた。ヘリがこんな姿になるのは、空輸や海上輸送などで運ばれるときだ。

このCH53D重輸送ヘリは、昨年11月から今年の1月までにイラクから順次普天間に送られてきていたものだ。11月に海兵隊が発表した理由は、 イラク派遣で中断したUDPを戻した、ということだった。それではこのCH53Dヘリは岩国に行くのだろうか?岩国なら自力で普天間 から飛んでいくだろうから、わざわざローターを外すことはしないだろう。

またアントノフやC5を動員して運ぶとなれば、それは緊急輸送となりおそらく中東の戦場向けの輸送になるのではないか。
そうだとしたら、結局沖縄の訓練場で海兵隊地上部隊と連携訓練を進めて、また戦場に戻るという流れになる。
沖縄の基地は、中東の戦場に向かう兵士の訓練場となっていると言えるだろう。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
イラクから普天間に、大型ヘリ部隊の移動始まる (2007-11-9)


7機のCH53Dがローターをつけて並んでいた5月下旬の普天間基地(08.5.24 撮影)


'2008-6-14|HOME|