やはりコミュニケーションゾーンに設定されていた

カラー写真を見てほしい。私がMEDEX演習の視察に相模補給廠に入ったときに、医療部隊の司令部がある建物の中にあったパネルだ。MEDEX演習の説明用に作られたものだが、相模原への移送はコミュニケーションゾーンへの移送と書かれている。韓国の地図の上にXXX国という記述があり、赤い矢印は国内移送ルートとなっている。

「艦隊病院機能を見る」で書いたように戦域から少し離れた後方区域に設置する艦隊病院が設定されている(再掲、黒白の図)。「日本海で戦闘中の空母に、コミュニケーション・ゾーンである日本に建てられた艦隊病院が支援を行う図に見えないだろうか」と書いたが、朝鮮半島での戦闘支援の図式がそのままあてはまる設定がMEDEX演習でなされていたのだ。相模原市をはじめとする近隣自治体が、相模補給廠が戦場には無関係な補給基地、と捉えているとすれば、大きな間違いであることが、この2枚の図を並べてみるとよくわかる。

金子ときお・相模原市議


'2000-9-30|艦隊病院機能を見る|