ミサイル観測艦が動かないのは何を意味するか


5月22日朝、赤崎岸壁で燃料補給中のオブザベーション・アイランド

オブザベーション・アイランドの動きが変だ。
北朝鮮の弾道ミサイル情報の後もまったく動く気配がなく、いったん出港したと思ったらまたすぐ戻ってきた。

出港(5月19日)から次の入港(5月22日)までわずか3日しかなかったことから、日本海に出かけたと考えるよりも佐世保の沖合いを航海していたと考えたほうがいいようだ。
それまでの停泊場所が米軍専用の岸壁で警備も厳重な立神係船地であったことから、何らかの修理あるいは点検を行い、その後検査のためいったん沖合いに出た、と思われる。

これまで、オブザベーション・アイランドはさまざまな国の弾道弾発射情報に合わせて動いていた。しかし今回は北朝鮮の弾道弾試射情報がキャンペーンされる中でも監視活動に出かける様子はない。
断定するわけではないが、オブザベーション・アイランドの動きを監視していると、今回の試射情報にもかかわらず、米国は北朝鮮の弾道弾が発射されることはないと判断しているのではないだろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)

「参考ページ」
大気収集機WC135C、嘉手納に飛来(2006.5.21)
弾道ミサイル情報を米国が本気にしているならば、真っ先に嘉手納に飛んでくるはずのミサイル実験監視機RC135Sだが、飛来情報はない。


'2006-5-23|HOME|