原潜への核搭載の有無問い合わせ、3市長・知事に要請

核兵器を搭載した米軍艦船の日本寄港についての日米密約が大きな問題となっている。
政府は非核3原則を徹底するためこの問題を11月末までに明らかにすることを表明した。

 これに関連して、「リムピース」は原子力潜水艦寄港時に核兵器搭載の有無を確認するよう求めて艦船の寄港地の自治体(佐世保市、横須賀市、沖縄県)に緊急の要請を 一斉に行った。
これまで佐世保市は核兵器搭載が疑われている米軍艦の寄港について「国を信じている」として市民・県民の暮らしと安全を守るための義務を放棄してきた。 しかし政権交代後の日本政府は周知のように、日米間で「核の持ち込み」について密約があったかどうかの調査を開始した。

 佐世保ではリムピース運営委員の速見篤市議会議員と社民党市議団が佐世保市(基地対策局)に「米原子力潜水艦の入港に関して、港湾法第12条第2項に定める港湾区域 を良好な状態に保全する義務、および港湾管理者としての自治体の長の権限に基づき、市民・県民の平和な暮らし守るために、原子力潜水艦寄港の前に、核兵器が搭載されて いないかどうかの確認をすべきだ」と要請した。

これに対して佐世保市は検討することを約束したが、これからは地方自治法に基づく自治体の権限を発揮するか否か、住民の安全を守るためにもその能力も問われている。

軍港ホワイトビーチを抱える沖縄県知事には「リムピース」名で要請書を送付、また横須賀市長には「リムピース」と「非核市民宣言運動・ヨコスカ」の連名での要請文を、 基地対策課を通じて届けた。
佐世保市長あての要請文は別紙のとおり。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


10月7日の申入れのあと、記者会見する速見・佐世保市議会議員  


2009-10-7|HOME|