米海軍佐世保基地に出入りする測量艦の動きに変化が出ている。
1990年代海洋戦略「フロム・ザ・シー」「フォワード・フロム・ザ・シー」そして21世紀の「シー・パワー21」という流れを受け、原潜艦隊は大陸棚の浅い海域にその生き残りを掛けて活動の場を移し、測量艦(海洋調査艦)と一体となって日本周辺から東南アジアに掛けた海域の調査活動を続けてきた。
その結果、調査データの受け渡しや調整などのため、原潜と測量艦がセットになって入港する場合が目立っていた。
しかし昨年後半からこの入港パターンが変化し、原潜とは別に複数の測量艦が同時に寄港するケースが増えてきた。今年3月には同時に3隻の測量艦が修理あるいは待機のため入港、5月には再び台風避難の目的もあって3隻が相次いで寄港した。
1月から5月までで比較すると、昨年までの平均3〜4隻を回る11隻が今年はすでに寄港した。米海軍施設がある横浜、那覇軍港への入港が合計で5隻だから、佐世保への集中振りが目立っている。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
<参考ページ>
佐世保基地が測量艦の溜まり場に
(2004.3.9 更新)