追浜・住友のドックに入っていた2隻の米陸軍LCU


SUMITOMOと書かれた門型クレーン下のドライドックに入っている
2隻の大型揚陸艇。右のマストが LCU2015、左が LCU2014 (07.10.12 撮影)


住友のドックを遠望すると、グレーの船体がかろうじて見える(07.10.11 撮影)

横浜ノースドックには、2002年8月から陸軍上陸用舟艇などが備蓄されている。LCU2000型の大型揚陸艇も10隻保管されている。
保守点検のために大型揚陸艇がノースドックを離れることがある。

9月の18日ころ横浜ノースドックから横須賀・長浦港市営桟橋に移動した2隻の大型揚陸艇(LCU)は、10月4日に市営桟橋から 姿を消した。行き先は、対岸の住友重機械横須賀製作所(旧称追浜造船所)だった。
赤い門形の大型クレーンの下のドライドックに、縦列で2隻並んでいるのが10月12日のヨコスカ平和船団の行動中に確認された。

このドックの岸壁に別のLCU(2020)が係留されているのが2004年12月末に確認されている。また、2005年11月には、横浜ノースドック に備蓄されている陸軍上陸用舟艇野中で最大のクレーン・バージがやはり同製作所に入っている。

備蓄基地のノースドックでは手に負えない大掛かりな点検修理は、近くの工場に委託される。一番委託が多いのが鶴見大橋西詰の横浜工作所 だ。
住友重機械横須賀製作所にも今回また2隻LCUがドック入りした。横浜工作所と並んで、ノースドックの陸軍上陸用舟艇のメンテナンスの 大口請負業者であることがはっきりした。

横浜ノースドックにおける陸軍上陸用舟艇の備蓄状況には、案外変化がある。大型タグが2隻ともいなくなった、というように誰が見ても わかるものから、少しずつ減っていって現在3隻が陸上保管中という横積み平タグ(SLWT)のように変化が見えにくいものまである。
上陸用舟艇のパッケージは、米軍が上陸作戦を行うときに、ある場面で必要になってくる装備であり、しかもどこにでもあるという装備 でもない。その特殊な装備の保管状況やメンテナンス態勢には注意が必要だ。

(RIMPEACE編集部)


ドック入り前の試験航行の後、横須賀航路を長浦港に戻るLCU(2014) (07.10.1 撮影)

[参考ページ]
横浜NDから横須賀へ 備蓄の陸軍大型揚陸艇2隻が移動 (07.9.26)


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