また横浜NDから米本国へ、車両など送られる


米軍のタンクローリー8両が船積みを待つノースドック。7両は海兵隊、1両が空軍で使用したもの


車両洗浄装置やタラップ・カーもHバースに並んでいた(09.3.17 撮影)

3月20日早朝、USA船籍の自動車運搬船グリーンデールが横浜ノースドックに入港した。埠頭に並べられていた大型のタンクローリー や車両洗浄装置を積み込み同日昼過ぎに出港、米西海岸のポート・ヒューニーメに向かった。

タンクローリーがノースドックの埠頭に並び始めたのは2週間前の3月6日。それからボチボチと増えていって、最終的に8台となった。
最後に並んだ空軍のタンクローリーは、嘉手納などでもフルに使用されている新しい型だが、あとの7台は色あせてUSMCの文字もかすれ ている古いものだ。
備蓄車両が本国に送り返される動きと思われる。

20日に寄港したグリーンデールは、2月6日にもノースドックに寄っている。このときも那覇軍港で物資の積み下ろしをしているが、その後 日本の商業港に寄った後ノースドックに寄港した。民間の自動車運搬業務の間に軍事物資も運んだ、という様相だったが今回は違う。
那覇軍港に停泊が確認されたのが3月15日、その後釜山に回り、それから横浜ノースドックに来ている。今回の航海は軍事物資の運搬を メインの目的に組まれたものとみてよい。

グリーンデールは3月15日に百数十個のコンテナを那覇軍港に降ろしているのが確認されている。2月6日に横浜を出てカナダの港に向かった この船の動きを考えると、中東の戦地から引き上げる物資を積んできたという可能性は時間的に見てほとんどない。
那覇に下ろしたコンテナは米本国から積み込んだと考えるのが妥当だ。
グリーンデールは昨年11月にも那覇軍港に来ている。この船は、沖縄を初めとする極東米軍基地と本国とを結ぶ船便の主要な担い手と なっている。

(RIMPEACE編集部)

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横浜NDから米西海岸へ、軍事物資搬出(09.2.11)


ノースドックHバースに接岸中の自動車運搬船グリーンデール(09.3.20午前 撮影)


グリーンデール出港後のHバース。もぬけの殻だ(09.3.20午後 撮影)


2009-3-20|HOME|