ND備蓄のWT、分解と再組立


完成型に近い形に組みあがった2隻のWT(平タグ)(WT-13, WT-12)


WTの特徴のA字状のアームをWT-12に取り付ける作業中(09.8.7 撮影)
 

横浜ノースドックに備蓄中の陸軍上陸用舟艇セットのうち、規格化された水密の函を海上でいかだや桟橋などに組み立て、移動する任務 をこなすのがWT(Warping Tug)だ。5隻分が備蓄されているが、1隻だけが早々と組み立てられて、Aバースの埠頭上にSLWT2隻と 並んで保管されている。
WTはSLWT(Side Loading Warping Tug)と似ていなくもないが、甲板に牽引用の突起やA字型アームが装 備されているので簡単に区別できる。

分解されて貨物船でノースドックに運び込まれていた4隻分のWTの部品が、09年3月から4月にかけて組み立てられ、5月に海面に浮かべ られて検査を受けた。その後4隻のWTはもう一度Eバース付近の積み下ろし場の一角に並べられた。
2隻のWTの分解が始まったのが6月下旬で、バラバラになった2隻分の部品は、8月はじめまで積み下ろし場にまとめられたままになっ ていた。

再組み立てが始まったのは8月5日で、2日後の7日には2隻がほぼ完成型になっていた。
短期間に組み立てと分解を繰り返すのは、メンテナンスのためだとはいえない。分解された状態からすばやくWTを組み上げる訓練が行わ れている、と見るべきだろう。
実際、3月から4月のときの組み立てと比べると、組み立てのスピードはずいぶん速くなったように見受けられた。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
横浜NDのWT、なぜか分解が始まる(2009-6-27)


WT-13のボディーの組み立て中。WT-12はまだ部品に分解されたままだ(09.8.5 撮影)


2日後にはアンテナとアームの他は組みあがったWT2隻(09.8.7 撮影)
 


2009-8-9|HOME|