ノースドックで船積み待ちのE2C、白無垢に


ノースドックの保管場所に出てきたE2C。白い膜でコーティングされている(2016.4.4 撮影)

空母レーガンの艦内で火災に会い、本国に送り返される予定のE2C(NF 600)は、横浜ノースドックで船待ちをしている。

3月11日に自動車運搬船グリーン・レイクがノースドックに接岸、E2Cも搬出の動きを見せたが、機体に不都合な箇所が見つかったらしく、元の保管場所まで戻された。その十数日後に保管場所から姿を消したE2Cが、ふたたび保管場所に戻ってきたときは、真っ白のコーティングがされていた。

貨物船の甲板で潮風にさらされながら長旅をするときは、航空機はこんな格好にされる。自動車運搬船ならば、艦内に収容されるからコーティングの必要はない。普天間配備のオスプレイが米本国からいったん岩国基地に運ばれたときも、そのままの姿でやってきた。自動車運搬船グリーン・リッジが船腹に積んできたからだ。

予定が狂って自動車運搬船を使えなくなり、輸送軍が手配したのが、大型の貨物は甲板に載せるタイプの貨物船だったのではないか?
以前は、真っ白にくるまれたへりがノースドックから貨物船の甲板に積まれて出て行ったことがあったが、最近こんな「白無垢」姿にお目にかかることはなかった。
ノースドックにRO/ROタイプではない、大型クレーン装備の貨物船が姿を見せるのも近いようだ。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
貨物船入港の日の横浜ノースドック(2016-3-11)


30年近く前の横浜ノースドック。貨物船SANTA ADELAに積み込まれたのはミッドウェーの艦載ヘリSH3(1988.1.17 撮影)


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