音響測定艦、横浜ノースドックに短期間寄港
横浜ノースドックに接岸する音響測定艦インペッカブル(T-AGOS 23)
横浜港に向けて横須賀沖を北上中のインペッカブル(18.11.26 頼 撮影)
11月26日に音響測定艦インペッカブルが横浜ノースドックに寄港した。そして28日には出港した。
音響測定艦の寄港パターンは「前後に4日半の移動日を含む七週間の任務航海を年に6回、その間、6日間の寄港を4回、16日間の寄港を1回、そして31日間のオーバーホールが1回入る」
(2005年海軍作戦部長)
1,2日の寄港はホワイトビーチなどで時々見られるが、物資の補給など任務航海中のやむを得ない目的だと思われる。
インペッカブルは10月12日まで佐世保に40日近く在港してメンテナンスを受けていた。その後ホワイトビーチに3日間停泊した後、珍しく北に向かったようだ。
AISのデータによると、11月前半には根室の東、約500キロの海域を東南・西北方向に反復して航行している。そして福島沖を南下して房総半島を回り込むコースで24日に横浜に来た。
音響測定艦が北海道の東海上で網を張っているのは、日本東方海域に潜む潜水艦の探知の任務もしくはそのテストのためとみられる。この海域で任務に就く音響測定艦は、佐世保や沖縄ではなく、
横浜ノースドックを前進拠点とするだろう。
今後、インペッカブルに限らず音響測定艦が横浜や横須賀に寄港を繰り返すかもしれない。
先月から横須賀に音響測定艦が寄港したり、海洋調査船オーシャン・インターベンションが横須賀・横浜と北海道間を往復したりしているのも、北海道のはるか沖合で音響測定艦が動いているのと
関連しているのかもしれない。
(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)
[参考ページ]
音響測定艦横浜に2隻。任務に展開するパターンは?(2006.4.11)
入港2日後の28日午前、ノースドックを出港するインペッカブル(18.11.28 星野 撮影)
2018-11-29|HOME|