ノースドックの陸軍舟艇、横須賀で発見


追浜造船所(旧称)の岸壁にいた、フォートマッケンリー(LCU2020)

横浜ノースドックに運び込まれた10隻の陸軍大型上陸用舟艇のうち、2隻の姿が見えなくなっていた。今年の9月以降のことだ。
そのうちの一隻、20番のフォートマッケンリーというLCUが横須賀にいた。平和船団の団長が12月26日に「おむすび丸」を回航して来るときに、住友重機械横須賀製作所(旧称追浜造船所)の岸壁に係留されているのを発見した。

ノースドックに保管されている米陸軍の舟艇セットは、それ以前はディエゴガルシアで貨物船に積まれて備蓄されていた。点検・修理は主に在英米陸軍基地ヒースで行われていた。
海上保管からノースドックでの保管に変わり、貨物船のチャーター費用が浮いたが、点検・修理のためにヒースまで持っていくのでは手間も費用もかかる。保守を民間業者に任せてコストダウンを図る一環として、LCUの修理も日本の業者に任せたのだ。

以前の写真を調べたところ、12月17日には同じ場所につながれていたことが判明した。それ以前の写真に写っていないから、最後の仕上げに追浜造船所に10日間ほど来たのかもしれない。
12月28日にはすでに追浜造船所の岸壁にはいなかったが、ノースドックにも戻ってきていない。東京湾内のどこかのドックにいるのかもしれない。

横浜ノースドックが陸軍舟艇の保管場所に選ばれたのは、民間による点検・修理が可能であることもその理由の一つだろう。使い勝手の良いノースドックでの米陸軍の舟艇セット保管が、このままでは無期限に長期化する可能性がある。

(RIMPEACE編集部)(写真はいずれも12月26日撮影)

[参考ページ]
ノースドックのLCU2隻が行方不明(04.9.30 upload)


間近で見た、米陸軍大型上陸用舟艇。塗りなおされて表面がきれいだ。


'2004-12-29|HOME|