「横須賀からミサイル防衛」の始まりか?


27日朝まではジョンSマケインがいたバースは、何もいない(04.9.28 撮影)


26日にはカーティス・ウィルバーが停泊していた一番手前のバースには、ビンセンスが入っていた(04.9.28 撮影)

第7艦隊司令官が、9月26日付けの星条旗新聞の記事の中で次のように語っている。
「10月1日までに、カーティスウィルバー、ジョンSマケイン、フィッツジェラルドのどれか一隻が、 初のミサイル防衛のための日本海哨戒という、歴史的な任務につく。北朝鮮の弾道ミサイルを早期に発見するためだ。」

カーティスウィルバーとジョンSマケインは、言うまでも無く横須賀常駐のイージス駆逐艦だ。フィッツジェラルドもイージス駆逐艦で、退役のために横須賀を去ったオブライエンのかわりに、9月末にも横須賀に配備される船だ。この3隻うちのいずれかが、「第7艦隊の新任務」であるミサイル防衛のために日本海に派遣されるという。

28日に見た横須賀基地には、未だ来ていないフィッツジェラルドはもとより、あとの2隻のイージス駆逐艦の姿も見えなかった。26日に平和船団のボートから見たときは、2隻ともいたのだが..。
この2隻のうちのどちらかが日本海に向かっているのではないだろうか。

米海軍のミサイル防衛構想は、イージス駆逐艦のレーダーで探知し、イージス巡洋艦の新型ミサイルで打ち落とすというものだ。この新型ミサイルの発射実験に専念していたイージス巡洋艦レイク・エリーも横須賀にいるが、この船は28日16時までは出港していない。当面は探知をするためだけの日本海派遣、という筋書きなのだろう。

ミサイル防衛とは無関係だと思うが、横須賀に23日には入港していた事前集積艦は、28日はクレーンを動かして青いコンテナを積みこんでいた。作業の途中から確認しただけでも、コンテナの個数は10個近くあった。生鮮食料にしてはちょっと多い量だが、事前集積艦に横須賀で積みこむものは何だろうか?

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
04.9.26 ヨコスカ平和船団同乗記


事前集積艦フレッド・W・ストッカムは、防波堤の外の錨地に停泊している。左は消磁所に入る海自最大の補給艦ましゅう(04.9.28 撮影)


バージの上の青いコンテナを吊り上げる、事前集積艦フレッド・W・ストッカム


'2004-9-28|HOME|