「10月1日までに、初のミサイル防衛のための日本海哨戒という、歴史的な任務につく」と第7艦隊司令官が語った船は、横須賀のカーティスウィルバーだった。
横須賀常駐艦3隻の候補のうち、ジョンSマケインは29日に在港を確認、またフィッツジェラルドは30日に新配備で横須賀に入港した。残りの一隻、カーティスウィルバーが日本海に向かったのだ。
カーティスウィルバーは、今年の5月から6月にかけて、フェーズドアレイ・レーダーの4枚のパネルを覆い、工事をしていた。このときにミサイル防衛システムに対応可能なレーダーシステムを整備したと思われる。
フィッツジェラルドの入港と入れ違いに、イージス巡洋艦レイク・エリーが姿を消した。ミサイルを打ち落とすためのSM3の発射実験にしばらく専念していた船だ。海軍版MDは当面、探知だけを行うとのことだが、いずれはSM3の発射と組み合わせた本番配備に移行すると思われる。そのときに備えて、レイク・エリーが日本海に入り、カーティスウィルバーとの連携訓練をする可能性は十分あると考える。
横須賀基地は、MD計画の第一線に踊り出たといえる。
(RIMPEACE編集部)
[参考ページ]
「横須賀からミサイル防衛」の始まりか?(04.9.28
UP)