MD対応駆逐艦1隻、横須賀を出港


修理中の2隻の駆逐艦と空母以外の戦闘艦は巡洋艦2隻だけが在港する横須賀基地(09.3.23 撮影)


左がシャイロー、右がフィッツジェラルド(09.3.22 非核市民宣言ヨコスカ 撮影)


フィッツジェラルドが出港してシャイローが残ったマスターピア(09.3.23 撮影)

物見遊山で小樽に出かけた後いったん横須賀に帰り、その後 Multi Sail 演習に加わり、また横須賀に戻っていた駆逐艦フィッツ ジェラルドが、3月23日に横須賀基地から姿を消した。
横須賀常駐艦のうち、ミサイル・ディフェンス(MD)システムを装備しているのは巡洋艦シャイローと、アーレイバーク級駆逐艦(フライトT) の4隻だ。
このうち、カーティス・ウィルバー、ジョンSマケイン、ステゼムの3隻はすでに横須賀を出て、フォールイーグル演習に加わったりして いる。
4隻目のフィッツジェラルドが出港して、横須賀に残るMD対応艦はシャイローだけになった。

23日にはステゼムが青森港に寄港した。北朝鮮のロケットの飛翔コースに近い海上での待機に備えた補給が寄港目的と見られる。
同日、カーティス・ウィルバーとジョンSマケインは佐世保に寄港した。4月4日から8日と通告のあったロケット発射の前に「英気を 養う」ことが目的だろう。
これらの3隻が横須賀に戻らず、日本海に近い軍港や民間港に今の時期に寄港したことから、日本海を中心に横須賀の常駐MD対応艦が 「ミサイル監視」態勢をしくことが想像される。
フィッツジェラルドも、日本海とは限らないが、日本の近海で「ミサイル発射」に対応する米海軍の布陣に組み込まれる可能性が大きい。

(RIMPEACE編集部)

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ミサイル・ディフェンス・システム搭載の米艦一覧(08.7.20)


佐世保からやってきて消磁所に入った掃海艦ガーディアン(09.3.23 撮影)


3月23日13時の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:すま、3:ひゅうが、4:いかづち、5:むらさめ
6:たかなみ、7:はるさめ、8:しらせ、 9:わかさ、10:ふたみ
赤字の1:ラッセン、2:シャイロー、3:カウペンス、4:マスティン、5:ジョージ・ワシントン


2009-3-23|HOME|