最後のインド洋帰り自衛艦、横須賀港外で待ちぼうけ



5日昼、横須賀本港外の錨地に停泊した補給艦「ましゅう」(上)と護衛艦「いかづち」 
 

この1月16日に「補給支援特措法」が失効し、インド洋で最後の補給活動を行った補給艦「ましゅう」と護衛艦「いかづち」はインド洋 からひきあげた。
この2隻が2月5日正午前後に横須賀本港港外の錨地に到着した。しかし、横須賀基地の海自吉倉桟橋には「歓迎行事」の準備はされて いない。
帰港時には入港前に館山に飛ばす艦載ヘリが「いかづち」に積まれたままなのも、すぐには海自吉倉桟橋に着岸しないことを意味してい る。

すぐに横須賀基地の桟橋に着かないのは、セレモニーを翌日に行うためだけの理由だろう。
法律を新たに作ってまでアメリカの求めに応えようとして、8年間も無理な派遣を続けてきたツケは、海自の派遣隊員が直接的にかぶって いる。その隊員たちが、家族が待つ港を目前に足止めを食わされている。
検疫を済ませても、セレモニーのスケジュールにしばられて入港できない2隻の姿が、最後まで政治的に利用された海自を象徴している。

(RIMPEACE編集部)(10.2.5 撮影)

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