GW甲板の大型テント撤収へ



飛行甲板の大型テントがすべて骨組みだけになった(2011.3.2 撮影)

日米合同弾道ミサイル防衛特別訓練が外見的には静かに進行中の横須賀基地で、原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の定期修理が 進められている。原子炉周辺の工事は空母の奥深くで行われて、外部からうかがい知ることはまず難しい。
外からも見える定期修理の進行のバロメーターが、飛行甲板の一部をはがして行われるカタパルトやアレスティング・ギア関連の工事だ。 大型のテントをかぶせて行われるこの蒸気圧システム関連の工事が終了に近づいていることが、大型テントの撤去からうかがわれる。

昨年の定期修理では、大型テントが全部骨組みだけになったのは2月24日だった。テントの位置が昨年と少し違っているが、単純に 比較すると飛行甲板上の工事は昨年より1週間ほど遅れていることになる。
昨年、GWが定期修理を終えて試験航海に出たのは5月11日だった。今年もこのままのペースで工事が進められれば、GWの試験航海 出航は5月中旬ころと見られる。
それまで、極東海域に空母が必要と米軍が考えれば、西太平洋と中東への展開のため2月2日にサンディエゴを出たロナルド・レーガン が極東海域にとどまることになろう。

(RIMPEACE編集部)

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GW甲板から工事用テント撤去の動き(2010-2-25)

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