民間チャーター調査船、横須賀基地に短時間入港


横須賀基地12号バースに停泊中の調査船オーシャン・インターベンション


高台から見下ろしたオーシャン・インターベンションの後部。甲板に白いコンテナが置かれている(18.10.10 頼 撮影)

10月10日11時ころ、米民間海洋調査船オーシャン・インターベンションが横須賀基地のなんと12号バースに寄港した。12号バースは、基地の中のさらに金網で囲まれた「保安区域」で、 隣の13号バースには原潜コネティカットが入港中、という「微妙な」ふ頭だ。

19時半過ぎには出港したこの海洋調査船は今年の7月以降に2回、横浜ノースドックに入港している。特に9月8日のノースドック一時寄港は、今回の横須賀寄港と同じパターンで、おそらく データの手渡し以外は簡単な補給を行う時間しかなかったと思われる。
ただ、横浜ノースドックのふ頭は、基地内の人間が休みの日に釣り糸をたれていたりする程度のセキュリティーの区域だ。今回横須賀基地の12号バースに着岸したのは、収集したデータの 取り扱いが微妙だったためかもしれない。

オーシャン・インターベンションは、9月8日に横浜を出てグアムに向かった。1週間でグアムに到着して、10月2日にグアムを出港して横須賀に向かった。グアムから横須賀まで寄り道無し でやってきたが、スピードが遅い。時速20キロ以下の自転車並みのスピードを保って8日目に横須賀基地に入港したことになる。

わざわざセキュリティー・チェックのきつい場所に停泊したのは、相当内密な情報をゆっくりした航海の中で収集したのではないだろうか?
グアムと東京をむすぶ海底ケーブルの目視調査のようなことをしていたのかもしれない。筆者の全くの想像でしかないが。

(RIMPEACE編集部 頼 和太郎)

[参考ページ]
民間海洋調査船オーシャン・インターベンション、横浜NDに短時間寄 港(2018.9.9 星野) 


7月に横浜ノースドックに入港したときのオーシャン・インターベンション(18.7.23 頼 撮影)


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