横須賀の民間造船所に入った米海洋調査船


住友の横須賀造船所に接岸した海洋調査船オーシャン・インターベンション(23.12.17 星野 撮影)


オーシャン・インターベンションが停泊しているのは住友横須賀造船所の最も海寄りの岸壁だ(23.12.23 星野 撮影)


別の角度から見た、住友横須賀造船所のオーシャン・インターベンション(24.1.14 星野 撮影)


この場所に12月12日から係留されている(24.1.14 星野 撮影)


2023年11月26日、横浜ノースドックに入港したオーシャン・インターベンション(23.11.26 星野 撮影)


12月5日に横浜ノースドックの中で停泊場所を移動した(23.12.5 星野 撮影)


12月6日にも停泊位置を少し移動した。写真は12月7日。その後12月12日の朝までこの場所に停泊していた(23.12.7 星野 撮影)


海洋調査船のオーシャン・インターベンション(OCEAN INTERVENTION T-AGS)が、2023年11月26日に横浜ノースドックに入港し、12月12日の朝には横浜を出て、同じ12月12日午前中に住友の横須賀造船所に接岸した。
整備工事を受けるためのようだ。
2024年1月15日の時点でも、オーシャン・インターベンションは住友横須賀造船所に停泊している。

HPによれば海底油田の掘削から廃止措置に至るまでの、海底油田のライフサイクル全般にわたるサービスと製品を開発しているというOceaneering International社がオーシャン・インターベンションの登録所有者だが、米軍基地である横浜ノースドックに入出港しているということは、この船は米軍の海洋調査を担っているということだろう。

オーシャン・インターベンションが2023年の10月16日に、同社の別の海洋調査船のオーシャン・ビクトリー(OCEAN VICTORY T-AGS)とともに函館港に入港したことについては、既に当HPで紹介した。

  • 函館に2隻の海洋調査船が同時に寄港(23.10.20 更新)

    そこで、10月16日の函館入港以降の同艦の動きを以下にまとめておく。

    オーシャン・インターベンションは、10月23日に函館を出港し、11月5日に再び函館に戻った。
    さらに、その後11月9日に函館を出港して日本海方面に向かった後、11月18日に函館に戻っている。
    そして、11月22日に函館を出港して、11月26日に横浜ノースドックに入港した。
    その後の動きは既に述べたとおりだ。

    オーシャン・インターベンションは、ここのところ毎年横浜に現れ、その後、函館や室蘭を拠点にして周辺海域の調査活動を行っているようだが、2023年は8月13日に函館に到着していたので、3ヶ月以上にわたって日本海で調査活動を行っていたことになる。

    そのような、日本の海域での米軍の何らかの調査活動を担う船が、調査活動の後、横須賀の造船所に入ったのだが、この住友横須賀造船所は日米地位協定によって米軍の「施設及び区域」として提供されている施設ではない。
    米軍の軍事活動に従事する船を、日米地位協定に基づかずに日本の民間企業の造船所に入れてしまって良いのだろうか。

    なお、10月16日にオーシャン・インターベンションとともに函館に入港したオーシャン・ビクトリーは、オーシャン・インターベンションと同じ10月23日に函館を出港した後、10月28日に横浜に入港し、11月4日には横浜を出港した。

    その後、11月半ばにはフィリピンのスービックに入港し、12月前半にスービックを出た後、12月半ばにグアムのアプラ港に立ち寄り、さらに2024年1月5日にパールハーバーに入港している。

    (RIMPEACE編集部 星野 潔)


    2023年10月28日、函館からやって来て横浜ノースドックに入港したオーシャン・ビクトリー(23.10.28 星野 撮影)


    オーシャン・ビクトリーの後部甲板の様子(23.10.30 星野 撮影)


    11月3日、出港前日のオーシャン・ビクトリー(23.11.3 星野 撮影)


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