CV−22の訓練内容をオスプレイ横田配備レビューから探るー7止

ヘリモード超低空飛行、国立公園上空15メートル


横田のCV−22レビューにあった、訓練空域ホテルエリア。下図が示すように国立公園も2つ重なっている


上信越国立公園に重なるホテル空域とエリア3


尾瀬国立公園に重なるホテル空域とエリア3(一般財団法人自然公園財団の国立公園マップ使用)

普天間へのオスプレイ配備前の環境レビューに、地形追随飛行についての記述がある。
北部訓練場でのヘリの地形追随飛行ルートをたどる普天間のヘリは、環境レビューによれば地上50フィートから200フィートの高度で、対気速度80ノットから120ノットで飛んでいるという。横田のCVレビューでは、CVが横田に配備されなければ、他の航空機が任務遂行に数倍の日数がかかるし、地形追随能力を持たないために任務が制約される、と書かれている。このシリーズの第一回夜間の低空飛行、全国に拡大参照。

夜間侵入に特化した飛び方をするCV−22オスプレイの場合、MVより高性能の地形追随飛行システムを積んでいるとみてよい。飛行高度はほぼ全行程を通じて50フィートとなろう。
50フィートと言えば15メートル。地上の動植物に対する影響はもちろん、人が近くにいれば恐怖にかたまってしまう高さだ。

環境レビューの対象にとりあげられないほど自然への影響が大きい、言い換えれば騒音・危険が大きいのがCV−22の飛行訓練だということだ。

(RIMPEACE編集部) 


尾瀬ヶ原・山ノ鼻にて。15メートルの高度とは、シラカンバの梢すれすれにオスプレイが飛ぶことを示す。(86年8月撮影)


2016-4-9|HOME|