電波妨害のかげにまたもEA6B

また関東地方の電波施設がダウンした。1月12日午後2時3分から約10分間、大島の無線施設の出す電波が停止した。

当方の調査結果によれば、同日午後1時50分から2時過ぎにかけて、厚木の艦載機・EA6B電子戦機2機が厚木を離陸している。そのうちの1機はNF504、昨年10月21日の電波標識ダウンのときも、同様に厚木を離陸している機体だ。

『このトラブルで、在日米軍と防衛庁は国交省からの問い合わせに対し、いずれも「この周波数は使っていない」などとして関連を否定した。
 国交省の通報を受けた総務省が電波を監視したところ、約30分後、相模湾付近から発信する同じ周波数の電波を確認した。発信源は高速で移動しており、航空機とみられる。』(1月12日 共同通信)

このような状況で疑わしいのは軍用機によるジャミングだ。「この周波数は使っていない」という米軍・自衛隊の答えは、実は答えになっていない。米軍や自衛隊が使っているかどうかの問題ではなくて、その周波数を妨害する能力があるかどうか、が問題になっているのだ。

もし米軍でも自衛隊でもないとしたら、どこの航空機なのだろうか。首都圏で国籍不明機がジャミングをして逃げ去った、ということになれば、空自の防空能力にはとてつもない穴があいていることになる。ミサイル防衛どころの話しではないんじゃないかな?

(RIMPEACE編集部)


厚木基地に着陸するEA6B電子線機(05.5.4 撮影)

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'2006-1-13|HOME|