新低空飛行ルート、明るみに


 三沢のF16が使っている低空飛行訓練ルートの一部が判明した。
艦載機A6が早明浦ダムに墜落した94年10月の事故の報告書で、海軍・海兵隊が使う 低空飛行訓練ルートの他に、主に三沢のF16が使っていると見られる北方ルート(複数 )が存在することが明らかになっていた。今回、99年1月のF16の釜石市内での墜落 事故の報告書の中で、北方ルートの一つが初めて具体的な通過点まで明らかになった。 海上に通じる出口以外の2点は、いずれも目標がダムと推定される。
北方ルート(複数)については、海軍・海兵隊が使う低空飛行訓練ルートのように名前付 きの固定したものではない可能性もある。攻撃訓練との組み合わせで一時的にルートが引 かれるものかもしれない。しかし、膨大な数の低空飛行が岩手県、秋田県の山間部を中心 に行われていることから、一時的なルートが繰り返し利用されて恒常化していると見た方 がいいだろう。また、攻撃目標が今回の目標とは異なるが、途中までは同じコースを辿る バリエーションルートが多数存在することも十分に考えられる。


事故報告書の添付ルート図から判明した低空飛行ルート。
日本航空機操縦者協会「区分航空図 東北」を使用した。
○印の位置は岩洞ダム、四角の位置は田瀬ダム。

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