新型補給艦、天願桟橋で爆弾積み込み


天願桟橋に寄港中の貨物弾薬補給艦アラン・シェパード



箱と爆弾本体にいずれもMK82,500LBなどの記載がある

貨物弾薬補給艦アラン・シェパード(T-AKE 3)が10月22日に天願桟橋に寄港、すぐに嘉手納弾薬庫から搬出されたとみられる爆弾を艦内に積み込み始めた。
爆弾は500ポンド(250キロ)のMK82だ。トラックで天願桟橋のゲートから入り、桟橋でアラン・シェパードに積み込まれた。

爆弾は古いものでさびが浮いているものもあった。この爆弾の運び先は、貼られていた軍事輸送ラベルから、米西海岸ワシントン州インディアン・アイランドの弾薬庫と わかる。古くなった弾薬を解体のために本国に送り返すのだろうが、その「足」として新鋭輸送艦アラン・シェパードを使ったことに違和感が残る。
アラン・シェパードは9月29日から10月2日まで横須賀に寄港、また10月10日から16日まで佐世保に寄港していた。9月25日に横須賀に配備された原子力空母ジョージ・ワシン トンがその後韓国・釜山に行っていた時期を考えると、この船が空母の補給を担当していたと考えられる。

古い弾薬を本国に送り返すために天願桟橋に寄港したことは、空母の補給とは無関係の動きに見える。任務の時期が終わり、空母艦隊の補給は他の戦闘補給艦などに任せて、 本国に戻る際に、沖縄から米本国への弾薬輸送を引き受けた、というところだろうか。

(RIMPEACE編集部)(写真は 08.10.23 撮影)

[参考ページ]
新型補給艦シェパード、佐世保に寄港(08.10.11)
最新型補給艦、横須賀在港中(08.10.1)


弾薬輸送の軍事輸送ラベルには、天願桟橋で積み込み、米西海岸ワシントン州の弾薬庫で下ろすことが記号で書かれている


6個ずつの爆弾束を、艦に搭載されているクレーンで吊り上げ、弾薬保管庫に運び込む 


2008-10-23|HOME|