オスプレイが低空飛行ルートを飛ぶ−2

低空飛行ルートは攻撃訓練ルート 


オスプレイ配備レビューに掲載されたオレンジルート


(日本航空機操縦者協会「区分航空図 中国四国」を使用)

ポイント  北緯    東経       目標
 A   33 57.00   135 23.30    ダム 
 B   33 46.70   135 14.90  岬  
 C   33 33.09   134 18.40   変電所 
 D   33 47.50   133 57.00  標高5390フィートの山
 E   33 48.40   133 36.00   標高3500フィートの山
 F   33 50.20   133 13.00   発電所
 G   33 54.00   132 57.50  標高4025フィートの山
四角で囲んだポイントB、C、Fは、高知沖に墜落したFA18の編隊が、オレンジルート通過中に模擬爆撃目標として選んだポイント。

在日米軍が飛んでいる低空飛行ルートがあっさり公表された。オスプレイ普天間配備に向けた海兵隊の環境調査(レビュー)に、オスプレイが飛行するルートとして載っていた。

1999年1月に相次いで米軍機が墜落し、その事故報告書が明らかになった。空軍のF16(三沢)も海兵隊のF18(岩国)も低空飛行ルートをたどって爆撃訓練を行う予定だった。このうち、 岩国のF18が飛ぶ予定だったのがオレンジルートだ。

それ以前の事故報告書も参考に13年前に我々のサイトにアップしたオレンジルートは、今回のレビューに出てくるルートとほとんどかわっていない。そのルート上で爆撃訓練が計画されていた。

2000年1月に田村岩国市会議員と、岩国から出てオレンジルートを車で辿った。ポイントFの発電所は、V字渓谷の底に向かって導水管が降りていく先にあった。また、ポイントCは、高知県 東洋町の海に近いところのごく普通の変電所だった。
東洋町役場で話を聞いたが、ジェット機の飛行ルートには幅があり、一つ谷筋が違えばもう音も聞こえない、とのことだった。

(RIMPEACE編集部) 

[参考ページ]
オレンジルートで爆撃訓練(99.9.8)
オレンジルート(99.9.11)
高知沖に墜落したFA18の飛行ルート(99.9.8)
本当に我々が見えているのか? 高知県消防・防災ヘリパイロットの疑問(99.9.8)

2012-6-20|HOME|