最新型補給艦2隻、天願桟橋に同時寄港
貨物弾薬補給艦が2隻並んだ天願桟橋。左がカール・ブラッシャー、右がアメリア・イアハート(2011.6.1 読者撮影)
沖縄うるま市の天願桟橋に、2隻の新型補給艦が停泊中だ。貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャー(T-AKE 7) と同アメリア・イアハート
(T-AKE 6)が、5月31日から停泊しているのが目撃されている。
最新型の貨物弾薬補給艦が2隻同時に天願桟橋に寄港するのは、おそらく初めてのことだ
貨物弾薬補給艦は、キラウェア級弾薬補給艦にかわって弾薬、食料などの補給を一隻でカバーする大型の補給艦で、空母戦闘群の補給
を担当している。
これまでキラウェア級が引退する過程で、天願桟橋に2隻が集まり、引退する弾薬補給艦からまだしばらく現役でいる艦に弾薬を移す
作業を行っている。
今回の新型貨物弾薬補給艦の同時寄港は、もちろんどちらかが引退するため、というわけではない。
カール・ブラッシャーは1月からカールビンソン空母戦闘群の補給や、横須賀の駆逐艦への補給などを行い、佐世保や横須賀にも寄港し
ている。一方、アメリア・イアハートは昨年夏にジョージ・ワシントン戦闘群の補給を行って以来、足跡が報じられていない。
西太平洋海域で補給活動を再開するアメリア・イアハートに、カール・ブラッシャーから弾薬などを移送するために天願桟橋に2隻が
集まったと見られる。
引退間近の弾薬補給艦からの移送なら、そう何度もあることではない。しかし、新型補給艦が極東海域の任務を交代するのはしょっ
ちゅうある話しだ。
2隻の補給艦の間での弾薬移送がやりやすい構造の天願桟橋は、今後2隻同時に寄港して弾薬を移送するという使われ方の頻度が増す
のではないか。
(RIMPEACE編集部)
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