VQ−2のEP3電子偵察機は嘉手納にいた


エンジンチェックのために滑走路のエンドに向かうVQ−2所属のEP3


第一エンジン(向かって右端)を点検する米海軍整備要員(04.5.20撮影)

4月22日に三沢基地を飛び立った米海軍VQ−2のEP3電子偵察機は、嘉手納基地に飛来していた。VQ−2は、スペイン・ロタ基地に常駐する、大西洋艦隊所属の電子偵察部隊だ。

この機体が嘉手納に飛来したとき、嘉手納には別にVQ−1所属のEP−3が2機いた。一時的にEP3の3機態勢になったが、PR32番(海南島に不時着した機体)がすぐに引き上げて、2機態勢になった。

このVQ−2の機体は、あまり嘉手納からは飛ばなかったようだ。5月27日現在、まだ嘉手納に居るが、恐らく嘉手納からの作戦任務にはもうつかないだろう。

台風2号が沖縄本島に接近しつつあった5月18日、このEP3のクルーは、私物などが詰まっているとみられる大きなバッグを持って機体に乗りこんだ。ロタ島に戻るためと見られた。しかし、エンジンが不調だったようで、再度バッグを持って下りてきた。
台風の進路が本島をそれた20日、格納庫から出てきたEP3に対して、エンジンチェックが行われていたが、結局離陸OKの状態にはならなかった。

大西洋艦隊所属の機体が飛来することは稀だ。飛来理由は、嘉手納でのEP3電子偵察機の2機態勢維持だったと見られる。エンジンの不調が解決して、VQ−2のEP3が去った後に、嘉手納の態勢がどうなるかが注目される。

(RIMPEACE編集部)


2機のEP3が並ぶ嘉手納基地海軍駐機場(04.5.18撮影)

<参考ページ>
三沢に大西洋艦隊のEP3飛来(04.4.23更新)
あのEP3が嘉手納に戻ってきた (04.3.21更新)


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