米軍再編成の実態が明らかになってくるとともに、関係する自治体住民の負担の内容も明らかになってきている。
一方では「沖縄の負担軽減」を言いつつ、沖縄を覆いつくしている陸・海・空の訓練区域は返還の方針さえ示されていない。にもかかわらず、他方では自衛隊や米軍基地がある自治体には「沖縄の負担軽減」をお題目に米軍部隊の新たな受け入れや訓練場の提供が求められている。
米海軍基地のある佐世保では直接米軍再編に伴う基地の変動は明らかになっていない。その理由のひとつは、そもそも海軍は艦船という「移動する基地」が主力であるためであることが考えられる。いまひとつは2006米会計年度から本格的に進められている米本土での基地再編と閉鎖(BRAC)の影響がまだ佐世保基地にまで及んでいないためだろう。
それでも佐世保では米海軍佐世保基地の能力や運用全般に関わる変化が起きている。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
'2007-1-20