2007年佐世保基地の動き、はじめに


 米海軍佐世保基地では弾薬庫の移転が計画されている。
施設の規模や内容などは不明だが、佐世保市の中心部に近い前畑弾薬庫を閉鎖し、代わりに針尾島にある弾薬集積所前の入り江を埋め立 てて覆土式やトンネル式の貯蔵施設と弾薬整備所などを作ろうというもの。
この移転計画は直接米軍再編に伴うものではないが、佐世保基地の運用能力をアップするものであることは明らかだ。

佐世保には06年から毎年空母が入港しているが、今年も2月にまた空母が入港する。
その目的は横須賀に配備されている空母キティホークが定期メンテナンス中に変わって東アジアに展開するというものだが、これまでも キティホークは何度もドック入りしたり定期メンテナンスを受けていたが、そのたびに空母が米本土から派遣されたという例はなかった。
明らかに8月に予定されている原子力空母の横須賀配備を念頭に置いたキャンペーンであろう。
相次ぐ空母の佐世保寄港は日米両海軍基地の運用にも大きな影響を与えている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)



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    '2008-2-9