補給・補助艦船の動き



 補助・補給艦は大きく減少し、06年特に目立った事前集積艦は5隻11回(06年は8隻延べ31回)になった。 (ウエストパック・エクスプレスを除く)
事前集積艦の入港が減少したのは運用部隊(MPS,APS)の組織が変わったことも一因と思われるが定かではない。1隻あたりの停泊日数も 平均で7日(05年)、9日(06年)と長期に停泊する傾向が顕著だったが、07年は7日弱となっている。しかし、岸壁(赤崎、立神)に 停泊するケースは昨年同様1回もない。
佐世保に姿を見せた米陸軍の事前集積艦は2隻(06年 4隻)で、海兵隊の事前集積艦は2隻(06年 3隻)である。

もうひとつ特徴的だったのはケーブル敷設艦ゼウス(約一万五千トン)の入港数が途絶えたこと。
06年は14回でほぼ定期的に入港していた。 ゼウスの任務は通信用の海底ケーブルを中継局との間に敷設し管理することで、近年はケーブルの上を通過する潜水艦や軍艦の音響を 監視するSOSUS(音響監視システム)用の通信施設としても利用していると思われる。
入港が途絶えた理由は必要がなくなったから、つまり作業が完了したためと思われる。その代わりに海中を捜索する音響測定艦の動きが 周辺で目立ってきた。

 弾薬補給艦の入港回数も増加したが、荷役作業よりも待機場所として寄港したようだ。1週間以上停泊した回数が8回(06年は3回) にも上った。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


補給・補助艦船の停泊日数の推移(5年間)










  • はじめに
  • 洋上作戦艦の動き

    '2008-2-9

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