横浜ノースドックに音響測定艦全4隻集結


1月13日11時45分、4隻全部が一堂に会した。音響測定艦の巣と呼ぶにふさわしい横浜ノースドック


横浜ノースドックのAバースにビクトリアス(右)、Bバースにロイヤルが停泊中


Eバースにインペッカブル(左)が停泊中、Fバースにエフェクティブが接岸した。(1月13日 撮影)

長い曳航ソナーを引いて潜水艦の動きをトレースする音響測定艦は、現在米軍に4隻いる。これまで入れ替わり立ち代わりで横浜ノースドックに入港してきた。昨年10月以来、3隻同時入港ということが3回あった。

4日前に出港していたエフェクティブ(T-AGOS 21)が、13日11時45分にノースドックに帰ってきた。インペッカブル(T-AGOS 23,1月5日入港)、ロイヤル(T-AGOS 22,1月10日入港)、ビクトリアス(T-AGOS 19,1月11日入港)と並んで、4隻同時入港となった。3隻同時も昨年10月がはじめてのことだったのに、米海軍の現役音響測定艦4隻が揃うなど、前代未聞のことだ。

ロイヤルと、何かの都合で出港後すぐに戻ってきたエフェクティブは、すぐに出ていくと思われる。一方、あとの2隻の動きには共通点がある。
ビクトリアスは昨年10月末にノースドックを出港した。その後沖縄のホワイトビーチと那覇軍港に短期の寄港をして、1月11日に戻ってきた。
インペッカブルは昨年10月下旬にノースドックを出港した。一度ノースドックに短期間戻り、その後12月中旬に那覇軍港に短期間入港し、1月5日に横浜に戻ってきた。
2隻とも約70日の航海で、その間に1〜2回沖縄の港に短期間寄港している。哨戒海域が沖縄近海から東シナ海だったことを示している。

この海域は、中国の潜水艦の活動海域だ。米海軍がその動きを調べるために、手持ちの音響測定艦4隻を全部太平洋艦隊の責任海域に移し、沖縄近海で集中的に哨戒させている。
第7艦隊の最重要課題である中国海軍の潜水艦対策の動きが、横浜ノースドックの艦船の出入りにモロに反映している。

(RIMPEACE編集部)


埠頭の「糸巻き」から曳航ソナーのケーブルを、艦尾のロールにまきつけるロイヤル(1月11日 撮影)

[参考ページ]
音響測定艦3隻、ノースドックに集結(05.10.14)
横浜ノースドックに音響測定艦がまた入港、3隻に(06.1.11)


'2006-1-14|HOME|