陸軍上陸用舟艇セットの現状 − 3
ノースドックのAバースに係留中の大型タグ(LT801)
横浜ノースドックに備蓄中の陸軍上陸用舟艇セットには、2種類のタグボートが含まれている。LT130クラスの大型タグ2隻とST
900クラスの小型タグ4隻だ。
大型タグ2隻は02年9月に備蓄舟艇搬入の第2弾としてノースドックにやってきた。しかし1年余り経過した03年10月に2隻とも
在英米軍基地ヒースに向けて出港した。
この時点で備蓄の舟艇セットから大型タグがなくなり、小型タグ4隻が残された。しかし大型タグは「是非もの」だったのか、今年の3月
に米本国から1隻が自力で航行してきた。さらにもう1隻も年末までにはやってくる見通しだ。
そのために、今回の保守管理契約の対象でも大型タグは2隻となっている。
いわゆる港内タグの範疇に入る小型タグ(ST)4隻は、ノースドック近くの海面で試運転を行ったり、近くの民間ドックに修理に出かけ
ることはあっても、搬入当初から備蓄舟艇としての出入りはない。
自力で太平洋を渡ってきたLTが、ハーバータグという名前はついているが実質的には航洋タグであるのに対して、STは文字通り港内の
作業を中心とするタグボートだ。喫水がLTの約半分で、河川や内陸での水路での使用も前提とされている。
(RIMPEACE編集部)(撮影日は08.4.21)
[参考ページ]
横浜ノースドックからヒース米軍基地へ 保管中の大型タグが
出港(2003-11-6)
陸軍大型タグ、横浜NDで再備蓄(2008-3-4)
再び2隻に、NDの大型タグ備蓄(2008-4-24)
間近に見るノースドックの小型タグ4隻(金子ときお 撮影)
'2008-5-6|HOME|