備蓄のWT5隻分が揃った横浜ND


グリーンコブから降ろされたものすべて


モジュラー化されたWTの土台部分。16と番号が振られている


同じ16番の番号を振られたコンテナ。土台にセットする部品が入っていると見られる

横浜ノースドックに備蓄中の陸軍上陸用舟艇セット。タグボートや揚陸艇、バージ、そしてフルコンテナ状に組み合わされたMCSの 部品。唯一予定の隻数が揃っていないのが浮き桟橋セットを海上で組み立てるときに活躍するWT(Warping Tug)だ。

横浜ノースドック備蓄の陸軍舟艇  中型揚陸艇、海面での走行 テスト開始(08.11.8)に収録のメンテナンス・スケジュール表では5隻が備蓄されるはずのWTだが、完成形はSLWT2隻の横に並ぶ WT一隻だけだ。

12月20日にノースドックに寄港した自動車運搬船グリーンコブが21日朝出港した後に、ノースドックの埠頭に残っていたのは16番の番号を ふられたコンテナと浮き桟橋のコンポーネントだった。
これと同じものが06年12月22日に自動車運搬船グリーンデールによって4組運ばれてきた。番号は11,12,13番、それに22番だった。 22番だけは数字を書き直した跡があり、今から考えるとこの22番が組み立てられて、前掲のメンテナンス・スケジュール表のWT5にな って、08年3月19日に大型の民間クレーンバージで持ち上げられて、SLWT2隻の横に置かれたのだ。

残った11,12,13番の部品は下の写真のようにMCSのコンテナ状のコンポーネントの手前に3組並んで保管されている。20日に グリーンコブが運んできたのは、組み立てると5隻目のWT16番になる部品群だったのだ。

20日の搬入で、ノースドックに備蓄する舟艇とMCSがひとまず揃ったことになる。
結局、備蓄開始当時のSLWT5隻が、同2隻+WT5隻となって、2隻の増になった。 以前は数隻ずつ備蓄舟艇が搬入されるたびに、横浜市に通告があったものだが、最近はどうなっているのだろうか。いつの間にか通告もせずに 米軍の装備がどんどんたまっていく態勢に代わってしまったのではないか、と危惧している。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 08.12.21 撮影)

[参考ページ]
陸軍備蓄舟艇に新顔? 横浜ND(08.3.20)


引込み線のすぐ後ろに、WTの部品3セット。右から11番、12番、13番


1隻だけ組み立てられたWTが大型タグ2隻の間に見える


'2008-12-23|HOME|