タグボートの組み立てが始まった横浜ND


組みあがった Warping Tug(WT)。浮き桟橋などをセットして運搬する「働き者」(09.3.17 撮影)


18日午前中に、モジュールが次々と連結されてもう1隻のWTの船体ができていった


WTの船体(右)が1日で組みあがった。艤装が終わるには未だ数日必要だ(09.3.18 撮影)

横浜ノースドックに備蓄されている陸軍上陸用舟艇セットのうち、いかだや浮き桟橋を形成し移動させるWT(Warping Tug)は5隻だ。 しかしそのうちの4隻分は部品の形のまま、MCS(Modular Causeway System)のモジュールの近くに積まれていた。
このWTの組み立てが、この3月初めから開始された。

音響測定艦ロイヤルが停泊していたEバースの奥に部品が動かされて、組み立てが始まった。17日にロイヤルが出港した後に、完成形 のWT(WT-11)が姿を現した。
翌18日には次のWT(WT-12)の部品が移動され、1日で船体部分が組みあがった。エンジン、推進装置、操縦室、マストなどがとりつけ られるには、未だ数日かかる。

最近の舟艇セットメンテ予定表によれば、WT-11,WT-12,WT-13 の3隻が同じ時期にメンテを受けることになっている。今回の組み立ても 少なくとも3隻は行われる、と見られる。

部品置き場からわざわざEバースに面した場所まで運んで組み立てているのは、その後クレーンバージを使って別の場所に移すことを考 えているからだろう。
2隻のLTが舫われているAバースの奥に、WTが追加で保管されると見るのが自然だ。

(RIMPEACE編集部)

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WTの部品4隻分が集積されていたノースドックの中央部(09.3.1 撮影)


右から2番目の部品のかたまりが取り崩されて、置き場から組み立て場所に運ばれた(09.3.18 撮影)


組みあがったWTが保管されそうな場所。すでにSLWT2隻とWT1隻が並んでいる(09.3.18 撮影)


2009-3-19|HOME|