5月12日13時、浦郷弾薬庫から横須賀本港に弾薬輸送バージが入ってきた。弾薬輸送中を示す赤旗を前後に掲げ、ミサイルが入った白いキャニスター3基が積まれていた。マスターピアに停泊中のイージス巡洋艦カウペンス(CG63)に近づき、艦の後部に接して停止した。
米艦の場合、艦船への弾薬の積みこみは防波堤の外の錨地で行うのが常だが、この日は違っていた。後部のVLS(垂直発射装置)に1基積みこむと、今度は移動して前部VLSに2基積みこんだ。
この3基のキャニスター積みこみは、外から見ていて通常の作業とはやや違った印象を受けた。積みこみが「テキパキ」していない。クレーン車も巡洋艦上の兵士たちもスタンバイしているのに、バージの上でキャニスターを寝かせて、クレーンで持ち上げるまでに一回に30分以上かかっている。新人の研修かな、と思った。
3基目はさすがにサッサと積みこんだが、3基だけというのも妙な話しだ。6日にオブライエンが横須賀基地にサヨナラしたときに、同時に進行していたカーティス・ウィルバーへのミサイルの積み込みでも、下の写真のように十数基を同時に運んでいる。この点からみても、今回のは新人訓練のようだ。
(RIMPEACE編集部)
<参考ページ>
ドック明けのカウペンス、ミサイルを積み込む(04.4.7更新)
弾薬補給艦シャスタ、横須賀に出現(04.3.6更新)