5月および9・10月の艦載機の硫黄島行きは、2009年の空母ジョージ・ワシントンの2回の長期航海前のNLPを硫黄島で行ったことや、出港後の空母の動きにかかわっている
。
硫黄島に向かった艦載機の数は前年の08年をやや上回っている。
空自の輸送機C1、C130による厚木基地経由の硫黄島までの飛行は、海自及び米軍への補給物資や人員輸送のために行われている。NLPが硫黄島で行われるときは
支援物資や人員などを厚木から運ぶために、硫黄島行きの空自輸送機の飛行は増える。
ただ、硫黄島行きの空自輸送機が09年には08年の3分の2になった。これは08年までC1が分担していた輸送の多くをC130が行ったためだ。ペイロードの大きなC130
が1機で運ぶところをC1は2機必要になる。09年からC130の運用に余裕ができたための空自輸送機の硫黄島行きの機数の減であり、運ぶ荷物や人員が減ったためでは
ない。
ではなぜ09年からC130が増えたのか。それは「イラク復興支援」(実際には米軍の軍事行動支援)のために派遣されていた空自のC130の任務が08年末で終了した
ためだ。
(RIMPEACE編集部)
2010-2-6