全体の機数は、昨年と比べて360機ほど増えた。艦載機が約250機増、海兵隊機が約100機の増だ。自衛隊機はほとんど増減がない。

海兵隊機の増分は、3月11日以降に厚木に展開した海兵隊機の飛行による。福島第一原発事故の放射能を避けるために艦載機がグアムに移動したが、空母のディプロイ メント期間も短くなり、空母を離れての陸上での訓練期間に大差がないために飛行回数の減にはつながらなかった。逆に増えたのは、12月に空母が定期修理態勢に入った 後に、艦載機の厚木からの飛行が極端に増えたためだ。
2隻の原子力空母をイラン対策で第5艦隊の責任エリアに回したために、いざとなれば修理を早めに切り上げられる態勢で空母の定期修理が進められようとしていた時期だ。 艦載機も即応態勢を維持するために、激しい訓練を厚木から繰り広げた。

(RIMPEACE編集部)


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    2012-3-18