2016年月別飛行機数(艦載機、それ以外)





全体の機数は、前年と比べて750機ほど増えている。2013年に8000機超を記録したが、その後は6000機に満たない年が2年続いていた。

艦載機が850機増で、これが全体の機数の増の主因となっている。自衛隊機は昨年とほぼ同じレベルだ。海軍機は一割減、海兵隊機は二割増で、陸軍機は六割近く減った。

艦載機の年間飛行機数の増減は、空母の横須賀在港日数の増減とほぼ同じ傾向を示す。空母が横須賀にいる間は艦載機は厚木から訓練に飛び立つからだ。

2015年に横須賀を母港とする空母がジョージ・ワシントンからロナルド・レーガンに交代した。乗組員や艦載機の移し替えは米西海岸で行われた。15年10月1日に極東に配備され たレーガンは横須賀に2週間滞在して秋季パトロールに出かけ、12月に入るまで戻ってこなかった。

極東に前方配備2年目となる2016年は空母が定期修理を終えて春季パトロールに出かけるのが2週間遅くなり、春季と秋期のパトロールの間の横須賀在港期間が約3週間長く、秋季 パトロールから戻ってくるのも2週間早かった。結局、空母の横須賀在港期間が2015年より約7週間長くなった。艦載機の飛行機数が大きく増えたのはそのためだ。

2016年艦載機飛行機数は、2008年以降では極端に多かった2013年に次ぐものとなっている。
艦載機の年間飛行機数の中で、大島沖のチャーリー空域に向かうのが70パーセント強、対地攻撃機動訓練に使われているホテル空域に向かうのが5パーセント強、低空飛行 訓練ルートをたどるのが5パーセント弱だった。

(金子豊貴男・相模原市議・RIMPEACE共同代表)


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