海洋調査船コリー・ショウエストが、5月27日にホワイトビーチに入港、翌日には居なくなっていた。この船は、新型の低周波アクティブソナーを搭載している。高出力の低周波が海洋生物へ及ぼす影響について米環境保護団体が問題にして、米国沿岸では使用しないことになった。しかし東アジアの太平洋岸(日本海、東シナ海、南シナ海、フィリピン海の一部を含む)では使用すると、米海軍は表明している。
ホワイトビーチへの短期寄港は、この海洋調査船の活動範囲(新型の低周波アクティブソナーの使用海域)が沖縄近海であることを示している。
コリー・ショウエストは、5月21日に横須賀基地に入港していた。最新の音響測定艦インペッカブルと並んでいた。台風避難とも思われるが、この2隻は翌日ともに出港した。2隻が組んで、東シナ海など中国海軍の想定活動海域の音響マップ作りを行っている可能性が高い。
この2隻と同じ日に、佐世保からは海洋調査船メアリー・シールズ、ジョン・マクダネルが出港している。4隻が組んだ大掛かりな調査が進展している可能性もある。
(RIMPEACE編集部)
<参考ページ>
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