相模原市の追加質問と防衛施設庁の回答

相模原市が3月22日に追加質問した米軍再編にかかわる問題について、4月5日に横浜防衛施設局から回答があった。3月17日の質問とそれに対する回答とミックスして相模原市の質問と横浜防衛施設局の回答を、以下のページに収録した。

在日米軍再編案等に係る質問事項に対する回答
基地の返還・共同使用事案に係る質問事項に対する回答

青字の部分が、3月22日付けの追加質問とそれに対する横浜防衛施設局の回答だ。
ざっと見ただけでも、キャンプ座間に他の基地から飛来するヘリが極めて多くなることが予想されること、相模補給廠にあらたに建設される訓練センターの内容が日米の戦争作戦シュミレーションセンターとして大きな意味を持つ、基地の恒久化にほかならないこと、など相模原市にとってきわめて重大な問題に、肩透かしとしか言いようのない回答だ。

承知、認識、所存という官僚用語の意味も不明で、どこまで米軍と話し合ってのことなのかどうかもあいまいになっている。鉄道・道路の事業化に「共同使用」で支障がないかどうか国土交通省への確認要求についても、正面から回答せず、日本政府の中でもこの部分についてどんな対応がされるのかも未定だ。

前回の回答と今回の回答を合わせても、地元の理解を得ようという態度が見えないものだ。
第一軍団司令部の移転や陸自中央即応集団司令部の移転など、一方的な基地強化を通告するだけの国・防衛庁のやり方には強い憤りを感じる。こんな基地強化を許せば、今後何十年先まで基地の街でありつづけることを許すことになる。そんなことは市民の総意としてはねつけなければならない。

(金子ときお・相模原市議)

[参考ページ]
最終報告前の事前説明
防衛施設庁が図示した相模補給廠部分返還区域


'2006-4-15|HOME|