駆逐艦の集中入港
08年に寄港した米軍艦船の動きで特に目立ったのは駆逐艦の大挙した寄港だ。
過去、15年をさかのぼってもこれまで最多の寄港回数だったのは、97年の10回で、近年では06年の7回というのが最多である。
しかも年間20隻寄港したうち4月と5月で12回で、すべて横須賀を母港としている艦船というのは突出した集中寄港だ。
4月と5月に寄港した駆逐艦の在港日数はほとんどが1日内至2日で、燃料補給が主要な目的だったようだ。これまでも佐世保に寄港し
た駆逐艦や巡洋艦はほとんど短日数の寄港であったところを見ると、佐世保港への寄港の目的は燃料補給か作戦上の都合による一時的寄港
であったと思われる。
ではなぜ、この時期に駆逐艦の寄港が集中したのだろうか。答えは原子力空母受け入れ準備が進む横須賀港と関連していると見るべきだ
ろう。
原子力空母が接岸するための浚渫工事や岸壁整備工事が進む横須賀基地の邪魔になる駆逐艦などが割を食って追い出され、その補給が
佐世保基地で行われたものと思われる。
はじめに
佐世保母港艦船の動き
給油艦の動き
補給施設としての佐世保基地
08年入港艦船一覧
2009-1-29