現役復帰の音響測定艦、横浜に登場


横浜ノースドックのFバースに停泊する音響測定艦エイブル(T-AGOS 20)


真ん中がエイブル。後方はエフェクティブ。白い船はオブザベーション・アイランド


汚れの少ない船体に、USNS ABLE の文字がはっきり見える(08.9.24 撮影)

9月24日朝、音響測定艦エイブルが横浜ノースドックに寄港しているのが確認された。
22日には居なかったから、23日の入港と考えられる。

エイブルは一度退役したが、音響測定艦コリー・ショウエストの引退をカバーするために現役復帰し、低周波アクティブ(LFA)ソナー のコンパクト版CLFAソナーを装備している。同じクラスの音響測定艦エフェクティブとロイヤルに先立ち、2008米会計年度にCLFA を導入したパイオニア艦だ。

他の4隻の音響測定艦と同様、太平洋艦隊の指揮下で動くと予想していたが、今年の夏にハワイ周辺海域で行われたRIMPAC演習に 参加し、その流れが確定した。
音響測定艦の実質的な母港となっている横浜ノースドックに、エイブルが寄港するのは初めてだ。今後、ノースドックや那覇軍港・ ホワイトビーチに寄港を繰り返しながら、沖縄周辺海域での対潜水艦作戦に従事することが予想される。(ペルシャ湾に行く可能性を示唆 するデータもあるが)

エイブルに装備されたCLFAソナーシステムは、インペッカブルに積まれているLFAよりは小さいが、それでもビクトリアス級音響 測定艦にはこれまでスペースの関係で載せられなかった。横浜ノースドックに停泊中のエイブルを見ると、艦の中央部の側面が改造され ているのが分かる。その部分に低周波の発信機が積み込まれているのだろう。インペッカブルの側面形にやや似ていると思われる。

(RIMPEACE編集部)

[参考ページ]
音響測定艦エイブル、現役復帰へ(07.9.8)
音響測定艦エイブル、RIMPACに参加(08.7.1)
音響測定艦、ペルシャ湾へ?(08.8.10)



同じ向きのビクトリアス(下)との一番の違いは側面形。中央部が改造されて丈が高くなっている


'2008-9-24|HOME|