オシアナ基地から離陸したFA18Cホーネット(同行のYさん撮影)

訪米団メンバーが見た、艦載機の基地オシアナ

ノーフォークにいる原子力空母に載る艦載機の部隊は、機種ごとに各基地に分散している。ノーフォークの東南東二十数キロのところにある海軍航空基地オシアナには、艦載戦闘攻撃機ホーネットが10個飛行隊居る。大西洋艦隊指揮下の空母に載るホーネットは、みなこのオシアナ基地に展開している。

ちなみにもう一つのホーネットの巣が、カリフォルニア州リムーアで、ここにはスーパーホーネットの部隊も同居している。太平洋艦隊の空母に搭載される部隊だが、このほか、厚木にスーパーホーネットとホーネットの飛行隊が2個ずつ展開している。

オシアナ基地はフェンスの外側を車で通っただけだが、艦載機の飛行を管制する施設などが間近に見えた。用廃となったF14トムキャットが、フェンス際に飾られていた。

同じ艦載機の基地が、ノーフォーク海軍基地に接してあった。早期警戒機E2Cの展開するノーフォーク海軍航空基地だ。車窓から眺めると、背中にレーダを背負ったE2Cがたくさん見えた。ここは大西洋艦隊所属の空母に載るE2Cの部隊の巣で、太平洋艦隊の空母には、カリフォルニア州ポイントマグー基地にいるE2Cの部隊が載る。ただ、キティーホークに載るE2Cが厚木に展開しているのは、ホーネットの部隊と同様だ。
艦載機の基地とノーフォークの艦船の基地の関係は、ヨコスカ基地と厚木基地の関係によく似ているが、空母に載る機種が全部1ヶ所にそろっているのは厚木基地だけだ。ヨコスカに唯一前方展開している空母の航空団という特殊事情からだ。

(鈴木千尋さん談、RIMPEACE編集部編。下の2枚の写真は鈴木さん撮影)


オシアナ基地のレーダー施設。手前は展示されているF14トムキャット


ノーフォーク基地観光ツアーの途中にノーフォーク航空基地の横を通った。早期警戒機E2Cが並んでいる。

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    原子力空母と海軍基地---始めに
    ノーフォーク海軍基地
    原子力空母 ジョージ・ワシントン

    '2006-1-15|HOME|