訪米団メンバーが見た、原子力空母G.ワシントン


ニューポート・ニューズ造船所に停泊中の原子力空母ジョージ・ワシントン


艦尾方向から見たジョージ・ワシントン。星条旗をおろす直前だった

ノーフォークの対岸には、ニューポート・ニューズ造船所(合併後の名称はノースロップ・グラマン/ニューポート・ニューズ造船所)がある。この造船所は海軍とは切っても切れない関係にある。

この造船所は、全ての原子力空母を建造してきた。また、ロサンゼルス級原潜の半分がこの造船所から送り出されている。空母の原子炉の炉心交換作業も、この造船所でしかできない。

米海軍がキティーホークに替わってヨコスカに配備するという原子力空母ジョージ・ワシントンは、この造船所の埠頭に停泊していた。遅い時間についたため、空母の艦尾では星条旗を下ろす作業が始まっていた。
ヴィクトリーランディング公園に回ると、空母の真横からの姿が目の前に広がった。艦番号73番の文字が艦橋に大書されて、クリスマス前のためか星条旗カラーにライトアップされている。これは、ヨコスカに入港中のキティーホークと同じだ。

建造中の原子力空母ジョージ・ブッシュの姿は、この場所からは見えなかったが、造船所の何基ものクレーンが印象的だった。住友追浜工場にあるコの字型の大型クレーンも、造船所からの帰りに見つけた。

居たのは空母だけではない。3万トン級のクレーンシップが3隻並んでいた。一番手前はゴーファー・ステートだった。この船が、はるばる横浜ノースドックまで陸軍上陸用舟艇を運んできたのか、と思った。

(鈴木千尋さん談、RIMPEACE編集部編。写真は鈴木さん撮影)


今はRRF(Ready Reserve Force)に属するクレーンシップ3隻。
同じ型の大型クレーン船が何隻も戦争に備えて待機しているのは、日本にはない光景だ。


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    '2006-1-15|HOME|