艦載機の年間飛行機数は4千回を超えていて、過去14年間で05年に続き4番目の多さだ。また、この中の8割近くが大島沖の訓練空域R116とR599に飛んでいる。日本の防空識別圏の外側と内側のライン にかかる広大な空域だ。

この空域に比肩する艦載機の訓練空域が、岩国基地から同距離で確保できるのだろうか。しかも艦載機と一体となって訓練することが多い艦船がいる横須賀からも近いとなると、空域の確保は不可能に近い。そんな空域が確保できなければ、艦載機は形式的には岩国に移っても、実際の訓練は厚木から飛ぶことが充分考えられる。これを「見せかけの移駐」という。

(RIMPEACE編集部)


  • 2006年週別飛行機数(艦載機、それ以外)
  • 低空飛行訓練状況
  • 対地攻撃エリア(渋川上空)出撃状況
  • 硫黄島への飛行状況

    '2007-1-18