三沢・F16指令官、愚論ヲ吐ケリ

99年9月24日夕方、三沢市議会事務局が、伊藤裕希市議の自宅に届けた文書です。
コメントしたいことは山ほどあるし、「売られた喧嘩は買わなければ」と当の議員も
言っていますが、まあ、とりあえず三沢基地司令官がわざわざ三沢市長・議長に面会
して手渡した文書をじっくり読んでみて下さい。

事 務 連 絡 平成11年9月24日 議 員 各 位 三沢市議会議長 羽 立 隆 (公印省略) F−16戦闘機事故の事故調査委員会報告書について このことについて、本日午後1時に三沢米軍基地司令官スティーブン・ G・ウッド准将が来庁し、市長及び議長に対して別紙内容の説明を行い ましたので、ご査収ください。
(仮 訳) 空軍省 太平洋空軍 平成11年9月24日 三沢市議会議長 羽立 隆 様 拝啓 貴職宛にこの書簡を送りましたのは、昨年7月24日に発生したF−16戦闘機事故の 事故調査委員会報告書について、平成11年9月14日、三沢市議会の伊藤裕希議員が発 表した内容の誤りを正したいと考えたからです。私共と三沢市や日本の隣人の皆さんとの 関係にとって、私共が三沢基地でどのような飛行運用を行なっているかについて、正しい 事実を知っていただくことが極めて重要であるということを貴職にご理解賜りたいと存じ ます。 まず第一に、当航空団の実施する全ての飛行訓練は、国際民間航空機関(ICAO) が定める国際航空基準に従い、かつ日本の航空規則を厳格に遵守して実施されているとい うことをご理解賜り、その旨を三沢市にお伝えいただければと存じます。米空軍にとって、 飛行安全とは、単に航空機の適正な運用を確保するということ以上に重要な問題であり、 操縦士のためにも、また、私共が防衛している人々のためにも、飛行の安全を重視してい る次第であります。同時に、私共は、当航空団が飛行する地域の環境保護にも配慮してお ります。日米安保体制を守るための態勢を維持するため、私共はあらゆる機会を捉えて高 度な訓練を実施する必要がありますが、飛行するたびに、必ず安全の観点から、それぞれ の飛行の評価を行っています。 最も重要なことは、私共が学校を仮想標的にするような訓練を実施することはないと いう事実を、日本の隣人の皆さんに知っていただきたいということです。伊藤議員の発言 については、誤りがあります。もう一度繰り返させていただきますが、航空機の運用は、 最大限の安全に留意しつつ、ICAOの定める国際航空基準に従い、かつ日本の航空規則 を厳格に遵守して計画されたものであります。同時に、私共は、日本の人々の安全と当航 空団が飛行を実施する地域における環境の保護を確約する所存であります。これらのこと は、当航空団にとってこの上もなく重要であると考えております。 貴職より、以上の内容をお伝えいただき、伊藤議員が日本の隣人の皆さんに発表した、 誤った情報の訂正にご尽力をお願い申し上げます。本件についてご支援及びご理解を賜れ ば大変幸甚に存じます。 敬具 第35戦闘航空団司令官 准将 スティーブン G.ウッド
なお、この訳文は、米軍側が持ってきたものだそうです。
念のために、サワリの部分の英文も掲載しておきます。

Most importantly,we want our Japanese neighbors to know that we do not simulatetargeting schools.

At the same time,we ensure the safety of the Japanese people and the preservation of the environment wherever the 35FW flies.
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