相模原市議会、米軍移転反対意見書を採択


    キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部等の移転に反対を

   求める意見書


 さきの日米安全保障協議委員会、いわゆる2プラス2では在日米軍再

編協議の具体化を加速する合意がなされ、米議会においても、このこと

についての言及が相次いでいると報道されている。

 しかし、政府からは地元自治体に具体的な情報が寄せられない状況が

続いており、報道内容が事実とすれば、米陸軍第一軍団司令部等のキャ

ンプ座間への移転構想が、さらに既成事実化しているのでは、との強い

危惧を覚えざるを得ず、第一軍団司令部等の移転は、基地の縮小・返還

を求める市民の願いに反するものとして、到底容認できるものではない。

 よって、国会及び政府におかれては、早急に的確な情報を提供する

とともに、基地の機能強化と恒久化につながる、キャンプ座間への第

一軍団司令部等の移転に反対する地元の意向を適切に反映し、今後の

日米間協議に当たられるよう、強く要望するものである。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。


    平成17年3月30日


                              相 模 原 市 議 会     


上記の意見書が、3月30日の相模原市議会において全会一致で採択された。
米軍のトランスフォーメーションの中で、ヨーロッパでも韓国でも海外基地は縮小の方向だ。それなのになぜ、キャンプ座間が米陸軍第一軍団司令部の移駐により機能が強化されるのか。
RIMPEACEは、その動きの背景にあるものを3月にアップロードしたが、その後も政府からは何も情報が提供されていない。相模原市・座間市を始めとする自治体、住民が、既成事実化への強い疑念を持っている中で、日本政府は説明責任すら果たそうとしていない。
上記の意見書には、相模原市民の民意を代表すべき市議会の総意がこめられている。

金子 ときお(相模原市議)

[参考ページ]第1軍団司令部座間移駐の目的を推察する(2005.3.9)

  • @ 在韓米陸軍の削減と、第1軍団司令部座間移駐との関係
  • A キャンプ座間は、以前から増援戦略の拠点だった
  • B 「基地の共同使用」に潜むもの
  • C 第1軍団は、有事に数万の規模で増強される

    '2005-4-5 |HOME