空母艦隊や揚陸艦隊とリンクした補給艦


補給艦の寄港回数の年次推移

原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に配備されて以降、空母戦闘群(CSG)や遠征打撃群(ESG)に随伴し洋上で艦船に弾薬や燃料、食糧、被服、備品などを補給する 補給艦の寄港が目立っている。
2008年と比較すると寄港回数こそ減少したものの、ナイアガラ・フォールズのような食糧や被服、備品などを補給する戦闘給糧艦(満載排 水量2万トン以下 艦種記号=AFS)、フリントのような砲弾やミサイルなどを補給する弾薬補給艦(満載排水量2万トン以下 艦種記号=AE)がすべて退役し、代わっ て戦闘給糧艦と弾薬補給艦の機能をあわせ持つアラン・シェパードのような新しい種類の貨物弾薬補給艦(満載排水量4万トン超 艦種記号=AKE)の配備された結果、洋上 補給艦の寄港回数は減少したものの、事実上補給量としては増加した。

3月から4月にかけて行われた東日本救援任務では貨物弾薬補給艦が延べ9回、燃料補給艦が延べ7回寄港し、横須賀から避難してきた原子力空母ジョージ・ワシントンへの 支援も含めた補給作戦を展開した。

 米海軍によれば、これからの洋上補給艦はアラン・シェパードのようなルイス&クラーク級の貨物弾薬補給艦とペコスのようなヘンリー・J・カイザー級の燃料補給艦があ れば充分、という。

 洋上補給艦の寄港回数はすべての艦船の入港回数(母港艦を除く)の31・8%、補助・補給艦船に限定すれば入港回数の36・4%を占めている。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


はじめに
佐世保母港艦船の動き
定着した音響測定艦と測量艦
戦闘・作戦艦の動き
2011年入港艦船一覧


2012-1-26